IPアドレス設定
IPアドレスの設定はもちろんXwindow上のネットワーク設定ウィンドウからも可能であり、そちらの方が簡単にできる。
しかしコマンドで行なう必要がある場面もあるため、その方法も知っておいた方が便利である。
■基本
マシンに指されているNIC(ネットワークインターフェースカード)はeth0、eth1、eth2....という順番で名前が付く。0から始まるところに注意。
ifconfigで設定してもよいが、再起動してしまえば消えてしまう。そのため、
# setup |
コマンドでNetwork configurationを選んでその中で設定すればよい。
もしくは/etc/sysconfig/network-scripts/フォルダにあるifcfg-eth0などのファイルを変更する。
例えばIPアドレスを変更したければ IPADDR=192.168.4.144 などとすればよい。
DEVICE=eth0 |
この/etc/sysconfig/network-scripts/にあるファイルを直接変更する利点は、setupコマンドよりも細かく設定できる事と、次の論理NICを割り当てられる事だ。
OSの機能で、実際には存在していないが一つのLANポートさえあればいくつもの論理的(仮想的)NICを追加する事ができる。これは元となるNICに「:0」などを付け、eth0:0、eth0:1などとする。これはsetup−Network configurationからは行なえない。
# cd /etc/sysconfig/network-scripts # cp ifcfg-eth0 ifcfg-eth0:0 #
vi ifcfg-eth0:0 |
として新しく作成したeth0:0の中身(DEVICEとIPアドレス)を変更する
DEVICE=eth0:0 BOOTPROTO=none ONBOOT=yes IPADDR=192.168.4.145 NETMASK=255.255.255.0 ・・・ |
ifcfg-eth0ファイルであってもifcfg-eth0:0ファイルであっても、内容を変更した後はNICを再起動させなければならない。
この場合、eth0:0は作成したばかりで起動していないので、upコマンドで起動させる。
# /sbin/ifconfig eth0:0
up |
■NICの停止と起動
それぞれのインターフェースの機能を停止したい時は
# /sbin/ifconfig eth0 down |
とする。なお、ifconfigで設定したNICはdownしても再起動するまで設定が残っており、
# /sbin/ifconfig eth0 up |
で以前の設定で復活させる事ができるが、ifconfigで設定してdownコマンドで消してしまった論理NIC(eth0:0など)に関しては
# /sbin/ifconfig eth0:0 up |
と打っても復活できないので注意が必要である。
なお、論理NICをdownしてしまうと起動しない場合があり、その場合は以下の「ifconfigで論理NICを追加する方法」を参照。
■ifconfigで(一時的に)設定する方法
そのNICに対し、ifconfigコマンドを使用してIPアドレスを振っていく。eth0に192.168.0.1のIPアドレスを振り、ネットマスクは255.255.255.0とする場合、
# /sbin/ifconfig eth0 192.168.0.1 netmask 255.255.255.0 |
のようにコマンドを打つ。
IPアドレス設定を上書きする時は、上書きするIPアドレスに変えて上記の書き方でコマンドを打てばよい。
論理NICを追加する時は次のコマンドを使う。
# /sbin/ifconfig eth0:0 192.168.0.2 |
上記ではnetmaskを指定していないが、こういった場合ifconfigが勝手にクラスCかBかなどをIPアドレスから判断し、netmaskを指定してくれる。