Red Hat Linux各バージョンのRHNサポート期間と費用の調査報告
※RHN=Red Hat Network（Linux版のWindows Update）
現在、Red Hat社では企業での商用利用向けとしてRed Hat Enterprise Linuxシリーズ、一般利用としてRed Hat Linuxシリーズというコンセプトの違う2系統の製品をリリースしている。各製品について、その特徴を挙げる。
製品のバージョンアップを定期的に提供、大企業での計画的な採用を支援。Javaの標準サポートなど、標準で高い信頼性を実現。リリースから5年以上のサポート体制。
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Red Hat Enterprise Linux AS
大規模環境での使用に最適化したディストリビューション。エンタープライズにおいて必要な機能とソリューションにおいて現在の商用UNIXと同等のレベルを実現した製品
24時間365日の問い合わせに対応
OSカーネル・主なコンポーネントの導入・設定・利用に関する質問への対応
価格：198000円
※1年間のサポート。2年目以降のサポート更新価格は198000円（年間）
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Red Hat Enterprise Linux ES
中規模環境での使用に最適化したディストリビューション
エッジサーバから中規模部門サーバ向け
メール及び電話（平日9時〜１７時）の問い合わせに対応
主なコンポーネントの導入・設定・利用に関する質問への対応
価格：99800円
※1年間のサポート。2年目以降のサポート更新価格は99800円（年間）
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Red Hat Enterprise Linux WS
エンタープライズ環境での使用に特化した長期サポートのディストリビューション
企業向けのデスクトップ・ワークステーション用
メール及び電話（平日9時〜１７時）の問い合わせに対応
質問できる内容は若干制限される
価格：39800円
※1年間のサポート。2年目以降のサポート更新価格は39800円（年間）
■Red Hat Linux
サポート期間は2003年12月31日まで。長期サポートを受けたいユーザには向かない。
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Red Hat Linux 9
アップデートパッチの提供期間：2004年4月30日まで
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Red Hat Linux 9 Professional
電話によるサポート（回数無制限）60日間
Webによるサポート（回数無制限）60日間
Red Hat Networkベーシックサービス60日間
価格：19800円
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Red Hat Linux 9
Webによるサポート（回数無制限）30日間
Red Hat Networkベーシックサービス30日間
価格：9800円
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Red Hat Linux 8.0
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Red Hat Linux 8.0 パーソナル
Red Hat Networkベーシックサービス30日間
価格：5800円
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Red Hat Linux 8.0 プロフェッショナル
電話によるサポート（回数無制限）60日間
Webによるサポート（回数無制限）60日間
Red Hat Networkベーシックサービス60日間
価格：39800円
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Red Hat Linux 7.3 ＆ 7.2
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Red Hat Linux 7.2 Professional
エンタープライズ向け
電話によるサポート（回数無制限）30日間
Webによるサポート（回数無制限）60日間
Red Hat Networkベーシックサービス180日間
価格：42800円
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Red Hat Linux 7.3
パーソナルからSOHO向け
電話によるサポート（回数無制限）30日間
Webによるサポート（回数無制限）30日間
Red Hat Networkベーシックサービス90日間
価格：29800円
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Red Hat Linux 7.2 Deluxe
ワークステーション向け
Webによるサポート（回数無制限）30日間
Red Hat Networkベーシックサービス90日間
価格：12800円
■Errata情報
Red Hatでは2002年末にアップデートパッチであるErrataのサポート期限を設ける事とした。
・ Red Hat Enterprise Linux製品は米国における製品出荷後、最低5年間のサポート
・ Red Hat Linux 8.0、Red Hat Linux 7.3、Red Hat Linux 7.2、Red Hat Linux 7.1、Red Hat Linux 7.0、Red Hat Linux 6.2の各製品は2003年12月31日まで
■製品の選択について
Red Hat Linux製品はErrataのリリースが2003年末にてストップするため、これから購入するとすればRed Hat Enterprise Linux製品を購入するべきである。もしくは、Red Hat以外のディストリビュータという選択もあるだろう。例えばTurboLinuxはそのサポート期間は約３年（3世代後のリリースまでサポート）である。しかしTurboLinuxはサポートがインシデント制で、対価格的にはRedHatの方が安いと思われる。SuSEディストリビュータも評価が高いが日本語版が無い。ディストリビュータとしては日本で一番メジャーなRed Hatを選択すれば間違い無いであろう。
製品の選択としてはサポートも考え、Red Hat Enterprise Linux WS（年間39800円）が妥当ではないかと思われる。